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国語に関する世論調査

国語に関する世論調査 … 文化庁

「言葉」より「察し合い」増加

言葉で伝えるより、察し合って心を通わせることを重んじる人が、この10年で1.4倍に増え、全体の3割を超えたことが4日、文化庁の「国語に関する世論調査」で分かった。

控えめな言葉を好む傾向もうかがえ、同庁は「KY(空気が読めない)と言われることを恐れ、場の空気に合わせようとする風潮の表れでは」と指摘している。

10代の若者「日本語を大切にしている」急増

調査は今年3月、全国の16歳以上の男女3480人を対象に面接方式で実施し、1954人から回答を得た。人と付き合う時、互いの考えをできるだけ言葉にして伝えるか、全部は言わなくても互いに察し合うことを重視するか、という質問では、「言葉にする」は38%と前回調査(1999年度)から12ポイントも減少したのに対し、「察し合う」は10ポイント増えて34%だった。

「美しい日本語とはどんな言葉か」との問いでは、控えめで謙遜する言葉との回答が、同じ質問をした2001年度比で11ポイント増えて40%に達した。これに対し、アナウンサーのような語り口を美しいと感じる意見は10ポイント減の17%。思いやりの気持ちを表現した言葉を好む意見は63%と最も多かったが、前回調査からは2ポイント減少していた。

「日本語を大切にしている」という人は増えており、前回調査(01年度)比8ポイント増の77%にのぼった。特に、10代の若者(16~19歳)は44%から72%に28ポイントも増えていた。

一方で、「来られる」を「来れる」とする「ら」抜き言葉を「言葉の乱れ」ではなく「言葉の変化」と考える人が9ポイント増の41%に達していたほか、書き言葉、話し言葉とも正しく使うべきだと回答した人は33%で、10年前との比較で10ポイントも減っており、言葉を大切にする意識と実態の間にギャップがうかがえた。

誤解の多い言葉…「破天荒」と「時を分かたず」

今年の調査では、「破天荒」と「時を分かたず」という言葉について8割以上の人たちが意味を正しく理解していない実態も浮かんだ。

「破天荒」については、「豪快で大胆な様子」と誤って解釈した人が64%に達するなど、「誰も成し得なかったことをすること」と正しく答えたのは17%に過ぎなかった。

「時を分かたず」についても「いつも」と正しく理解していたのは14%だった。



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采配は「振るう」? ら抜き容認も増加

文化庁は4日、平成20年度の「国語に関する世論調査」の結果を発表した。「采配(さいはい)を振る」を「采配を振るう」と誤って使ったり、「時を分かたず」を本来の「いつも」ではなく「すぐに」と理解している人が6割前後いることが分かった。一方、ら抜き言葉の「来れる」を「言葉の乱れではなく変化」とした人が4割を超え、変化を容認する傾向も強まっている。

調査は7年度から毎年実施。今回は3月、全国の16歳以上の男女1954人に個別面接で回答を得た。

慣用句の調査では、「采配を振る」は10代から60代まですべての年代で「采配を振るう」の誤用の方が多かった。また、「目上の人に気に入られる」意味の「お眼鏡にかなう」を「お目にかなう」と誤用していたのは約4割で、特に10代では56.9%が間違っていた。

「敷居が高い」は、「相手に不義理などをしてしまい、行きにくい」という本来の意味が42.1%、誤用の「高級過ぎたり上品過ぎて入りにくい」が45.6%と拮抗(きつこう)。年代別では40代までが誤用が多く、50代以上は正答が多かった。

言葉の乱れでは、「来れる」を容認する割合が13年度調査の32.5%から、今年度は8.5ポイント増加した。謙譲語の誤用とされる「申される」を変化ととらえた人も25.3%(同6ポイント増)で、4人に1人。文化庁は「言葉への意識が多様化し、周りと意思疎通できればいいと考える人が増えているのでは」としている。



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