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大阪府の産学接続コースが来年度本格始動 専門学校生の就職を支援

大阪府の産学接続コースが来年度本格始動
専門学校生の就職を支援

2009年11月3日

 志ある学生は大阪の専門学校に来たれ!

「職業教育日本一」を掲げる大阪府の企業と専門学校が連携して人材育成と就職先確保を目指す全国初の「産学接続コース」制度が、来年度から本格始動する。例えば、服飾を学ぶ専門学生がアパレルメーカーの店舗で販売員として実習し、通常であれば5年かかる店長への道も内定直後にひらける可能性もあるという。やる気のある若者を支援し、企業に有能な人材を供給する“橋渡し”が狙い。大阪の専門学校に志ある若者を集めて、将来は産業発展につなげたいーとしている。

府は、高卒者・大卒者の就職後3年以内の離職率の高さを雇用のミスマッチが一因と分析。就学中から現場のノウハウを学び、雇用と就職の理想的なマッチングを実現するために考案した。具体的には、企業が求める人材を養成する専門学校で、生徒は2~3年にわたり学校で学びながら実際に企業の現場で働き、一定の成績を収めると卒業後にその企業に正社員として入社できる。

生徒にとっては、早期にキャリアアップできる可能性が広がる一方、企業側は即戦力の確保、学校側は卒業時に生徒の就職先を確保できるなど、3者にメリットがある。

こうした制度は、企業側による安価な労働力確保につながったり、青田買いとみなされる懸念もある。この点について、府は大阪労働局の協力を得て、賃金など生徒の待遇や卒業後の処遇について、学校と企業間の取り決めに関するガイドラインを策定。労働基準法などに抵触しないよう制度化し、府が毎年それぞれのケースで問題がないか審査することも決めた。

2010年度から、辻調理師専門学校、大阪文化服装学院というファッションや調理、観光など初年度の10校22コース(定員約550人)が決定している。専門学校の提携先は上場企業を含むアパレルメーカーやホテル、旅行会社などが名を連ねているという。

今回の事業は、大手アパレルメーカーのワールド(神戸市)と上田安子服飾専門学校(大阪市)が2007年度から独自に行う企業との連携がモデルとなった。同校3年の女生徒(21)は、大阪市の百貨店にあるワールドの直営店で週3日、計13時間、店頭で接客や仕入れなどのノウハウを身につけている。この女生徒ら同期生9人は同社への就職が決まっており、彼女は「学生のうちにこの仕事の楽しさとつらさの両面が分かり、仕事を理解した上で就職できるのは大きい」という。

取り組みが軌道に乗れば全国のモデルケースとなる可能性もあり、府私学・大学課は「今後、参加校と企業を増やし、福祉や介護などいろいろな分野に広げていきたい。最終的には、志ある若者が大阪に集まり、産業発展のきっかけになれば」としている。



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