工業高校 進学にも対応 / 大阪などで改革
工業高 進学にも対応
2010年2月13日
- 大阪などで改革 -
進路の多様化で工業高校が減少する中、大学進学に特化するコースを置く学校が現れるなど、各地で模索が続く。大阪府教委などは、就職に向けた技術習得と大学進学を両立させようと改革に取り組んでいる。
大阪府教育委員会は2005年度、工業高校を12校から9校に減らした。一方で、就職と進学の双方に対応できるよう全校で授業内容を見直し、名称も「工業」から「工科」へと変えた。
今宮工科高校では、建築や旋盤加工の実習で、企業などの技術者を講師に招くようになった。現場の技術に直接触れることで、より実践的な技能を身に着け、就職に役立てるのが狙いだ。一方で、英語や物理などの教科を多く履修するコースも設定し、大学受験用の補習も充実させた。
同校で大学に進学する生徒の割合は、2004年度の10.6%から2008年度で20.0%に。就職の割合は52.5%から59.2%になった。校長は「技術習得は大切。だが進学もおろそかにできない。工業系高校の良さを維持しつつ、受験にも対応できつつある」と手応えを語る。
文部科学省の2009年度調査では、工業系学科のある高校は575校で、20年前に比べると115校減った。工業系学科を卒業後、就職する生徒の割合は79.2%から62.8%に下がり、進学の割合は6.2%から17.5%にアップした。
こうした変化を受け、京都市教育委員会は2007年度から、市立伏見工業高校(伏見区)で進学に重点を置くコースを開設。横浜市教委は市立鶴見工業高校(鶴見区)を2010年度末で閉校し、代わりに2009年度から理工系大学への進学を重視した市立横浜サイエンスフロンティア高校(同)を開校している。

